どうも。るびかです。
突然ですが、「休むこと」にこんな悩みを抱えている方いませんか?
- 土日休んだはずなのに全然疲れがとれない
- 休む=怠け・甘えと思われそう
- 自分にやる気がないだけなんだから休んでいいはずがない
などなど。
私はずっと「休む=逃げる」ことだと思っていました。
なので休学するとなったときも、「また逃げるのか……」と自分が許せなかったです。
ちなみに不登校だった中学時代も同じようなことを考えてましたね。
そうして自分を責め続けていたある日、何気なく地元の図書館に寄ったときに「休む」ことに対する価値観をがらりと変える一冊に出会いました。
それがこちら。
この本は、「休職・休学・不登校」などで今悩んでいる人全員に読んでほしいと思うくらいおすすめの本です。
これを読めば、本当に自分を休ませる方法がわかります。
さらには、自分が無謀なことをしていたと気づくきっかけになる方もいるかもしれません。私がそうでした。
こんな感じで、この記事では、なぜ私がこんなに『学校では教えてくれない 自分を休ませる方法』をおすすめするのか、感想を交えながらご紹介しています。
表紙を見て「子供向けじゃん」とは思わないでください。
むしろ私は、大人こそ読むべきだと思ってるレベルです。

それじゃあいくよ!
どの年齢にもグサッとくるはず!
帯に「小学校高学年~大人まで読める!」と書いてありますが、これはマジです。
基本的に学生に向けて書かれているので、大人の方は学校を職場などに置き換えて読んでみてください。
特に私のように「休む=甘え・逃げ・怠け」という考え方が染みついてしまって休めないでいる方、おすすめです。
そして、お子さんが不登校や学校に行きたがらなくて悩んでいる親御さんにもおすすめです。
お子さんが「なぜ学校に行けない・行きたがらない」のか、「お子さんはちゃんと休めているのか」を考え直すいいきっかけになると思います。
正直に言うと、果たしてこの本がターゲットにしているであろう学生に届くことはあるのかな、と少し疑問に思う部分はあります。
というのも、私が不登校だったころはこういう類の本を読むのが本当に嫌だったからです。
いくら親や先生におすすめされても、「結局学校に行けって言いたいんでしょ」という風に受け取る思考になっていたので……。
不登校生・学校に行きたくない子がみんな上記のような受け取り方をするわけでは決してないですが、きっと心は繊細になっているはずです。
なのでもしこの記事を読んで、自分のお子さんや周りの子供におすすめしたい!と思っても、そこは一旦冷静に考えてみてほしいです。
あなたが読むだけで、繊細になっている子供への接し方は分かるはずなので。
ある程度状態が落ち着き、学校に戻ったりフリースクールに通おうかと考えだしたお子さんには丁度いいのかもしれません。
私がこの本で気づけた3つのこと!
さて、ここからは私の感想です。
特に印象に残っている3つについて、一部引用させていただきながら書いていこうと思います。
制度的に‟休学”してるだけで、本質的に休めてなかった
「自分を休ませること」と「学校を休むこと」は、イコールではありません。ストレスがかかりすぎていない状態なら、学校に通いながら体も心もしっかり休ませることができます。反対に、学校生活以外にもストレスの原因がある場合は、学校を休んでもぜんぜん休めていない……ということもあるんです。
2021年 KADOKAWA出版 井上祐紀 『学校では教えてくれない 自分を休ませる方法』 16Pより引用
これです。この2文でハッとさせられました。
たしかに、学校に通いながらでもメンタルケアできていた時期もありました。
月曜日には「あ~だるいけど仕方がない……」と普通に登校していましたし。
しかし、休学を決める数か月前には休日明けでも体が鉛のように重くてしんどかったし、直前なんて勝手に涙があふれるほどになっていました。
そしていざ休学して1年。
症状はよくなるどころか悪化しました。当時「1年も休んだのになんで!?みんな普通に通えてるのになんで私はこうなの!?」と自分を責めていましたね。
でもこれは結局「学校生活以外にもストレスの原因があった」っていうことなんですよね。
よく考えてみると、人間関係・将来の不安・精神疾患など、学校外に複数のストレスになりそうな要因があることに気づきました。
たしかに休学している間は学校のことはほとんど考えなくなりました。
ただその分脳は動けるようになり、学校外のストレス要因について考える余裕ができてしまったんだろうなと思います。
なので1年休学したとて、本当の意味で休めていなかったんだなーと。
このことに気づけてからは「休学してるんだから病気もよくなるはず」という思い込みは消え、ちゃんと心の休みを意識するようになりました。
ダメになってから休むのじゃ遅すぎる
「もう休むしかない」なんて状態になってからだとつらさも増すし、元気な自分をとり戻すまでに時間もかかります。その結果、長期欠席が必要になることも少なくありません。それよりは、「ちょっと疲れた」という段階で数日休んだほうがいいと思いませんか?
2021年 KADOKAWA出版 井上祐紀 『学校では教えてくれない 自分を休ませる方法』 122Pより引用
1年以上休学することになった私は「はい。仰る通りです。」としか言えません。
「休む=甘え」と思って一日も休まなかった結果の休学なので、もう同意しかできないんです。
あのとき休んでいれば……なんてあとから考えても無駄なので、とりあえず‟今”は「ちょっと疲れた」と思ったらリラックスするように心がけています。(休学していても疲れることはあるんです……)
それに、「元気な自分をとり戻すまでに時間もかかります」という言葉には救われました。
休学を延長することに不甲斐なさを感じてたけど、そんな風に思わなくてもいいんだって。
休むのは「脱落」や「敗北」ではない
みんなががんばっているときに休むなんて、なまけ者のすることだ!といった空気が蔓延しているため、休むことが「脱落」や「敗北」を意味するもののように感じられてしまうのです。
2021年 KADOKAWA出版 井上祐紀 『学校では教えてくれない 自分を休ませる方法』 172Pより引用
これ、私の中では「脱落」という気持ちが強いのかなと思います。
不登校だったときも休学するとなったときも、共通して「脱線してしまった……」と思っていたので。
私は小学生のころから祖母に「地元で一番の高校・大学に進んで、立派なところに勤めなさい」と言われ続けていました。
その影響があってか、頭の中には常に進むべき線路があったわけです。
なので中学で不登校になったときは、「脱線した」ことが自分でも許せなかったです。
案の定、祖母には「学校に行くよう諭すような本」を大量に渡されました。笑
この不登校経験があってからは、もう二度と脱線しないようにと、新しく自分で築いた線路の上を走っていました。
そして二度目の脱線。それはそれはメンタルにきましたね。
「なんで私はこうも周りと同じように頑張れるメンタルを持ってないんだろう」と。
でもたしかに、周りと同じにする必要はないんですよね。これが私の人生なんだし。
祖母の目、はたまた世間体を気にしすぎて、自分を大事にできてなかったのかなと感じました。
目標の階段を意識するようになった!
まずは今の自分にあった「やりたいこと」を決め、それが完全にできるようになったら次のステップへ。あせらず、1段ずつ上っていきましょう。
2021年 KADOKAWA出版 井上祐紀 『学校では教えてくれない 自分を休ませる方法』 17Pより引用
これに関してはイラストで詳しく説明してありますが、ここでは文章のみで。
このステップの話は、すっっごくタメになりました。
なんせ私はカウンセリングで「今やりたいことを見つけてそれに集中してみて」と言われ続けたので。
私は「やりたいことが1回でもできたらOK」という認識でした。
でも本には「完全にできるようになったら次のステップへ」と書いてあって、それを読んで初めてカウンセラーさんに言われ続けていた意味を理解しました。
そりゃあ1回できただけで次を探すようじゃ、症状がよくなるのも遅くなりますし念を押されますよね。だって「完全にできるようになったら」ですもん……。
さらに私は、先へ先へ進みたがる癖があるようで、カウンセリングで「階段を飛ばしすぎ」と言われていました。これも全く自覚がなかったです。
でも「あせらず、1段ずつ上っていきましょう」という言葉で自分が焦っていたことに気づき、イラストを見て、正しい目標設定の仕方を学びました。
それからは常に階段を意識して行動するようになり、カウンセリングでも褒められることが多くなりました。笑
この目標設定・階段については、本当に知れてよかったなと思います。もう一生ものです。
出会えてよかった
冒頭で図書館で出会ったと書きましたが、「これは絶対に手元に置いておくべき!」と思い、読み終わってすぐにネットで注文しました。
実際に届いてからは、付箋を貼りながらもう一度読み直したほどです。
この本に出会ったのは今年(2022)の4月なので、読んでまだ4ヶ月しか経っていません。
それでもこうしてブログを書けているのは、この本に書いてあったことを意識して、ちゃんと階段を1歩ずつ上ってきたことが大きいと思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。少し長くなってしまいました……。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
改めて、この本は
- 休んでるはずなのに気分が冴えない
- 休む勇気が出ない
- 休む=甘えと考えてしまう
といった方や
- 子どもが学校に行けなくて悩んでいる
という親御さんなどにぜひ読んでみてほしいです。
そして読んだことある!という方や、読んだよ!という方、もしよければ感想を言い合いませんか?
お互いに新しい発見ができればなと思います。
以上、るびかでした。
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