ゲームは不登校を悪化させる原因?不登校生がゲームばかりする理由とは | るびかスペース

ゲームは不登校を悪化させる原因?不登校生がゲームばかりする理由とは

不登校

どうも。るびかです。


お子さんが不登校になっている親御さんの中で

「家にいる間ずっとゲームをしていて不安」「ゲームはやめて勉強してほしい」

などの悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。


「不登校生×ゲーム」はよく話題になりますよね。

しかし、100%ゲームをするのは悪いことと言い切れません。
‟ゲームが心を支えてくれる”こともあります。


というのも、私が不登校だったとき何度もゲーム機を没収されていました。
没収されたとき、何とも言えない喪失感に襲われたことを今でも覚えています。

私にとってゲームは、やり場のない気持ちを発散するもの・現実逃避の道具だったのです。


この記事は、不登校だった当時の気持ちを振り返りながら

ゲームが不登校生にとって心の拠り所になりうる理由について書いています。


今回は、特に知ってほしいものとして‟3つ”挙げています。
少しでも参考になれば幸いです。

ちょぼくん
ちょぼくん

それじゃあいくよ!

世界観に入り込み、日常を忘れることができる

これは絶対に知っていてほしいことです。


さきほど私の体験談として、現実逃避の道具だったと書きました。その理由がこれです。


私は家にいる間、どうしても学校のことが頭から離れませんでした。

「今日も休んで、みんなどう思ってるだろう」「今頃〇〇の時間だ」
「みんな授業受けてるのに、なんで私は学校に行けないんだろう」

気づいたときにはこういうことを考えていました。

そして学校に行っていない自分を責め、自分でさらにストレスを増やすことに。


しかしこういった「学校関連の考え事をしなくて済んだ時間」が、まさにゲームをしているときでした。


ゲームの中の世界は、現実とは正反対です。
まるでその中に自分が入り込んだような、どこか遠くの世界に迷い込んだような
そういう不思議な体験ができます。

例えるなら『不思議の国のアリス』といった感じでしょうか。(違うかな?)


とにかく、現実とはかけ離れた世界に入り込むことで、必然的に「学校」のことは考えずに済みます。


私もそうでしたが、不登校生の中には
「本当は学校に行くべき」
ということを理解している子が多いです。

そして「わかっているのに行けない自分」を責めてしまいます。


そのため、なるべく「学校」に関連するものから距離を取り、ストレスを増やさないよう工夫する必要があります。


その一つの手段として「ゲーム」が大きな役割を果たすわけです。

学校外の友人を作ることができる

昨今のゲームでは、オンライン上でゲーム仲間を作ることができます。

もちろん、知らない人と繋がるという行為にはどうしても危険が伴います。


しかし同時に、お子さんにとって「学校外の友人」を作る場にもなります。


では「学校外の友人を作るメリット」とはなにか。


それは相手が「学校での自分を知らない(本当の自分を知らない)」ことです。

これも、先ほどから何度も言っている
「学校関連のものと距離を置く」ことに繋がります。


お子さんによっては、友達関係やいじめが原因で不登校になってしまったケースもあるかと思います。


私の場合、素の自分を出せるような友人はいませんでしたし
不登校になってからは、学校に行っていないという引け目から「同級生の顔は一切見たくない」と思っていました。


しかし同級生以外に同年代の知り合いはいなかったので
関わりがあったのは、家族と病院の人たちくらいでした。


そこで役に立ったのがインターネットです。
共通の趣味を持つ人と繋がるので、話題はそのことでもちきりです。


ゲームで繋がる場合は、チャット機能やマイクを使い会話をしながら一緒にプレイすることが多いです。そこに「学校」は一切関係ありません。

もちろん「不登校」が交友関係の障壁になることも少ないです。


お互い遠く離れ、顔も知らないような関係でも
同年代と繋がっているというのは、想像以上に心地がいいものです。


それに、誰かと話すことはストレス発散になります。

ゲームは「新しい交友の場」を作るきっかけをもたらしてくれる、
そんな心強い味方になることもあります。


将来につながることも……

ゲームの中には、頭を使ってプレイするものも多くあります。

代表的なものとして『Minecraft(マインクラフト)』がよく話題になります。
聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

個人的には『あつまれ どうぶつの森』も
かなり想像力が鍛えられるゲームだと思います。



これらがなぜ将来につながるのか。


それは「自分の好きを追求して一つのものを作り上げる」からです。


マインクラフトでは、まず一から素材を集め、建築に必要な部品を作ります。
そこから、一パーツずつ設置していき、自分が造りたいものを築き上げていきます。
なにか土台があるわけではないので、サイズ感・配色などもオリジナルのものです。

つまり、自分の想像力をフル活用して遊ぶことになります。
もはやゲームではなく、建築・プログラミングといっても過言ではありません。


『あつまれ どうぶつの森』では、自分の島をゼロから発展させていきます。

このゲームでも、素材を集めてクラフトをし、
自分の好きなように庭をレイアウトしたり、遊園地のようなものまで作ることができます。
マインクラフトと同様に、とても想像力を使うことでしょう。


このように、自分の好きなものを造っていく過程が、デザインやプログラミングなどの分野に興味をもつきっかけになるかもしれません。


現実逃避のためにゲームをしていたはずが、いつの間にか学習に繋がっていて
もしかすると好きが高じて「将来の夢」をもつようになるかもしれない、と考えると
ゲームも侮れないのではないでしょうか。


とはいえ、やりすぎには注意!

ここまで、ゲームが不登校生にとって心の拠り所になりうる理由3つをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。


ゲームは本当にあらゆる可能性を秘めたもので、
私たちの人生を支え・変えてくれるものにもなります


とはいえ当たり前ですが、ゲームばかりするのは身体によくありません。

いくら現実逃避できるからといって、夜更かしして昼夜逆転などしてしまえば
メンタル的にも悪影響になります。

これまで散々「ゲームは寄り添ってくれる」というようなことを言ってきましたが、
日常生活に支障が出るほどプレイしているようであれば、さすがに止めてあげてください。
ただし、あくまで優しく、怒らないであげてくださいね。

不登校生の心はナイーブで、ご両親の言動一つ一つにも敏感になっているので。



あくまで私の体験談なので、例外もあるとは思います。


しかしこの記事で、少しでもお子さんがゲームをプレイする心理について知っていただけていたら幸いです。


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